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【新島塾】 合宿で鍛える知的基礎体力 ~3日目~
最終日の3日目は、チャペルでの礼拝から始まりました。「狭い門の先に」という題で、神学部の杉田俊介先生による説教が行われました。千利休が茶室に設けた狭い入口である「にじり口」の逸話から、肩書を超えた人同士の関わりについて示されました。身分の高い武士も、刀を茶室の外に置き、頭を下げて入る「狭い門」。その先に、私たちが目指すべき人との関わり方があると説きました。
礼拝の後には、理工学部の多久和英樹先生による「現代の社会課題の例から考える環境問題」と題した講義が行われました。北陸新幹線の関西方面への延伸問題をテーマとし、JR・関西・北陸・国といった具体的な当事者の立場を想定したディベートを実施しました。第三セクター化による地元負担割合の増加や、舞鶴ルートを採択した場合の収益性、地元の観光の活性化など、多角的な視点が話題に上がり、盛り上がりを見せました。しかし、資料を精読し、事実に基づいた議論をするという点においては、まだまだ課題があると、多久和先生から指摘がありました。
限られた時間の中で、最大限の準備を尽くして議論に臨むという姿勢の重要性を再確認させられました。
2つ目のセッションでは、新島塾塾長である小原克博学長、エネルギー総合工学研究所理事長の寺井隆幸氏、新島塾コーディネーターの後藤琢也副学長、多久和先生による総括が行われました。最後には塾生も交えて、「地球環境の未来」と「学問に向き合い深く探究する意味」について白熱したディスカッションが行われました。
寺井先生は、「人新世」における不公平性の問題や将来世代に対する期待について語りました。「過去の事実は変えられない。けれど、未来の行動によって結果の意味を変えられる。大切なのは、どう一歩を踏み出せるかだ」と、塾生に激励の言葉を送りました。
後藤副学長は、「知識は体を通して本物になる。理論は実物を見ないと完成しない」と、五感を通して観測し続けることの重要性を強調しました。
そして、小原塾長は、立教大学との間で行われたサマーキャンプの話題を通じて、経験から学ぶ大切さを述べました。都会ではなかなか体験できない、星々を見るといったキャンプでの経験の話をもとに、身体的な経験の重要性を語りました。
今年度の新島塾の夏合宿は、昨年度とは趣向を変えて、読書をひたすら重ねることよりも、生の経験を重視した合宿となりました。塾生一人ひとりが、知識を詰め込むだけでは得られないような新しい視点を得る機会となりました。
(事務局・高等研究教育院事務室)
当日の写真は、フォトギャラリーでも掲載しています。
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第7期生 佐藤さん(文化情報学部)
新島塾第7期生 鎌倉さん(理工学部)
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