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【新島塾】 合宿で鍛える知的基礎体力 ~1日目~
同志社大学新島塾は、2026年8月28日(金)~8月30日(日)の2泊3日、同志社びわこリトリートセンター(滋賀県大津市北小松)にて、宿泊プログラム「合宿で鍛える知的基礎体力」(以下、夏合宿)を実施しました。
今年度のテーマは「地球環境問題と良心」です。7期生13名に加え、2年次生(体験参加)2名、6期生2名、チューター2名を合わせた計19名が参加しました。
夏合宿1日目は、小原塾長による講義「地球環境問題と良心」(90分+議論30分)から始まりました。講義では、産業革命による工業化の始まりを地球環境問題の出発点と位置づけ、銅需要の急増をめぐる歴史的経緯なども紐解きながら、近代から現代に至る歩みを学びます。そのうえで、人権や温室効果ガス、戦争といった一見異なるテーマが地球環境問題と密接に結びついていることが示されました。地球規模のマクロな課題と、一人ひとりの命というミクロな視点を往還しながら考えることの大切さが説かれ、新島塾のテーマである「良心」を軸に、地球環境問題を多角的に捉える視点を学ぶ機会となりました。講義後の質問・議論の時間には、「良心」とはどのような性質を持つものなのかという問いをはじめ、テクノロジーの発展や月面探査の可能性など、多岐にわたるテーマについて活発な意見交換が行われました。
続くセッションでは、株式会社堀場製作所代表取締役会長の堀場厚氏を講師に迎え、「ターニングポイントにある日本~変革していく時代にどう対処していくべきか~」と題した講義(75分+議論30分)が行われました。
講義では、変化の激しい時代を生きる私たちに向けて、「チャンスは与えられるのを待つのではなく、自ら掴みに行くもの」という力強いメッセージが語られました。また、知識を身につけることの重要性を認めながらも、「知識だけがすべてではない」とし、自らの独創性を育むためにこそ、幅広い経験や学びが必要であることが示されました。
また受験勉強などを通じて、本来「なぜ学ぶのか(Why)」と考えるべきところが、「どのようにすれば達成できるのか(How to)」へと変わってしまうこともあるのではないかという指摘は、参加者一人ひとりが自身の学びや将来を見つめ直す契機となりました。
企業経営においても、数字そのものを目的として「作る」のではなく、企業として何を実現したいのかを追求した結果として数字が「ついてくる」ものだという考え方が示されました。変化の激しい時代における企業経営者としての実践知に触れ、参加者は熱心に耳を傾けるとともに、自らの生き方やこれからの社会との向き合い方について、改めて考える機会となりました。
夜には、京都大学名誉教授の柴田一成氏による天体観測が予定されていましたが、悪天候のため、天体観測は室内での講義へと変更されました。
講義では、理系・文系という枠組みにとらわれず、幅広い分野に関心を持ち、双方を理解することの重要性についてお話しいただきました。また、近年観測されている星の異変をはじめ、宇宙で起きているさまざまな現象についても解説していただきました。
織姫と彦星といった私たちにとって身近な星の物語から、恒星の誕生と進化、そしてその一生に至るまで、親しみやすいテーマと専門的な内容を行き来しながら、宇宙の奥深さに触れることのできる時間となりました。
講義では、さまざまな天体の画像や映像を用いながら、その都度わかりやすい解説が加えられました。普段は目にすることのできない宇宙の姿を知ることで、参加者にとっては、まるで新しい世界をのぞいたような新鮮な体験となったのではないでしょうか。
予定されていた星空の下での天体観測は叶いませんでしたが、柴田氏のお話を通して宇宙への理解を深めるとともに、専門分野の枠を越えて広く世界に目を向けることの大切さを学ぶ、貴重な時間となりました。
■新島塾について
同志社大学では、良心教育を継承しながら、文系と理系の垣根を越え、総合知を備えた次の時代を担う人物を養成するための教育プログラムとして、2019年度に「同志社大学新島塾」を開校しました。選抜を経て入塾した少人数の学生だけが参加できる独自の学びの課程の中でも、夏合宿は各界のトップクラスの講師陣から直接学び、質問や対話ができる貴重な機会となっています。
今年度の夏合宿は2泊3日の日程で行われ、2日目には太陽観測などのフィールドワークや、エネルギー総合工学研究所理事長・寺井隆幸氏による講義、3日目には社会課題をテーマとした講義や総括セッションが行われました。
(事務局・高等研究教育院事務室)
当日の写真は、フォトギャラリーでも掲載しています。
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第6期生 中村さん(グローバル・コミュニケーション学部)
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