トピックス
同志社大学新島塾「合宿で鍛える知的基礎体力」 ~1日目~
新島塾の合宿「合宿で鍛える知的基礎体力」が9月5日から8日までの4日間、同志社びわこリトリートセンターで行われました。
この合宿には塾生の他、10名の学部1年次生が体験参加学生として参加しました。
今回の合宿は「ビジネスと良心」をテーマとして、2040年頃の時代でも通用する普遍的な力をつけて、学知の基礎をどのように獲得するのか具体的な学習方法を身に付けることを目的としています。
合宿1日目は、合宿全体のテーマでもある「ビジネスと良心」というテーマで、新島塾塾長である小原克博学長によるセッションから始まりました。
このセッションでは、『良心学入門』を課題図書として、「良心とは何か」という客観的な問いに対して、自分事として捉えることができるよう目指します。学長自らのご経験もふまえ、変化する時代に対応するためには、世界を俯瞰できるようなリベラルアーツ的な力が必要であるとお話いただきました。また、「良心」の元になるのはギリシア語のシュネイデーシスで、これは「共に知る」という意味であると学びました。
1日目の後半は、課題図書『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』(集英社)や『令和元年の人生ゲーム』(文藝春秋)の著者である麻布競馬場先生、文藝春秋の編集者である黒岩里奈先生、佐藤先生、学長の4名と塾生による意見交換が行われました。塾生は、これらの課題図書を読んだ感想や2冊の本の違いについて考えを発表しました。
麻布競馬場先生は「登場人物のようにズタズタにならないためにはどうしたらいいか」という塾生からの質問に対して「周りの皆が正しいと思うものに乗っかりがちであるが、周りと自分を分けて考えてほしい。そのためにも、多様な世界線を自分の中にもつことが大切」と返答いただきました。また、「執着」や「自分探し」に関する塾生からの質問に対して、塾生が実践するべきことは、人と会うことや社交的であることであり、大学時代の友人の大切さについてお話されました。他にも、麻布競馬場先生は、傷を癒していくための方法について、「時間は大事な資本。一番足りなくなってくるものは時間である。生きることは何かを売ることやすり減らすこと。方法は一人ずつ異なるが、自分にとってのリカバリー方法を確立することが大切である」とお答えになりました。
セッション終了後、塾生たちにはレポート課題が課されました。
題は
1.『総合知』としての良心について定義せよ
2.『実践知』としての良心について定義せよ
3.それぞれの定義をふまえたうえで、あなたの今後の人生において良心がどのような機能を果たし得るのか論ぜよ
というものでした。課題について、時には塾生間で相談したり先生方の助言やアドバイスを得たりしながら、取り組みました。
夜にはラウンジで塾長、佐藤先生と歓談する場がありました。将来や夢、就職活動など思い思いに語り合いました。学部や学年の異なる塾生間で交流を深める様子は合宿の醍醐味のひとつです。この光景は夜遅くまで続きました。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾チューター 平山さん(法学部)
新島塾チューター 大倉さん(神学部)
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高等研究教育院事務室 TEL:075-251-3259
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