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【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第7回活動

'22年9月30日 更新
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第7回活動

9月17日(土)1・2講時に、小山隆教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」第7回学習が今出川キャンパスで行われました。これまでのセッションでは、熊本県へフィールドワークに行くことが決定した後、最終的に赤ちゃんポスト班、エネルギー班の2つに分かれ、それぞれが事前学習を進めてきました。今回は、事前学習の共有に加え、全体活動で訪問したい場所の候補地をピックアップしました。それぞれの発表に対して、塾生同士が質問・意見しあいながら調べきれていない部分に気づき、小山先生からアドバイスいただきながら案を具体化していくセッションとなりました。

エネルギー班では、地熱発電と地域の共存は可能か、という疑問をもとに学習を進めてきました。再生可能エネルギーとしての地熱発電やその可能性、日本での実態や熊本県の取り組みなど、前回の課題であった、フィールドワークに至るまでの章立てをするという作業が丁寧に行われていました。阿蘇郡小国町にある「わいた地熱発電所」を巡る訴訟について、当事者の方に話を聞きたいという意見も出ました。小山先生からは、訴訟の背景を踏まえて、「本質は何か」「現実的にはどのような解決策があるのか」「何を求める訴訟なのか」といった、疑問を明らかにしていく際の視点についてヒントをいただきました。

赤ちゃんポスト班からは、慈恵病院に設置されている「こうのとりのゆりかご」を起点として、海外との比較や赤ちゃんポストの設立背景、政治や宗教との関わりについての発表がありました。塾生からは、「保守的な印象のある国が赤ちゃんポストの設置に積極的であると知って意外に思った」というコメントがあり、日本にはあまり見られないキリスト教の影響や宗教観についても話が広がりました。「生命倫理」や「ケア」といった、賛否の分かれやすい問題に対してどう向き合うかが課題となりそうです。小山先生からは、反対意見に対しても「ではどうすればいいのか?」という問いを切り口にし、批判と提言がつながればより良い議論になる、とアドバイスいただきました。チューターの先輩方からは、「班員それぞれの興味に従って調べたことの関連性をもっと意識したほうがよい」というアドバイスもいただき、今後の課題が明確になりました。昨年との進捗の違いや、昨年上手くいったこと、いかなかったことを教えていただける環境を大事にしながら準備を進めたいと思います。

次回の活動は10月15日(土)です。それまでの課題は以下の3つです。
・継続して事前学習を進めること
・フィールドワーク先を確定させ、聞きたいことの洗い出しを行うこと
・全体行動もふくめて3日間のスケジュールを考えておくこと

今後は、フィールドワーク先へのアポイントメント取りや行き先の確定など、フィールドワーク先での活動に直結する活動が増えてきます。全体を通して、小山先生からインタビューの仕方についてのアドバイスもいただきました。曖昧な点や悪い評判について突くような質問ではなく、「良さや工夫している点を引き出すような質問の仕方を考えよう」というものです。聞き方次第で、話の広がり方や教えていただける内容も変わってくるはずです。準備も進み、「何を聞きたいか」を明らかにする時期に入りました。フィールドワークで何を見聞きし、考えたいのかを再確認した上で「どう聞くか」についてもグループでの話し合いを重ねたいと思います。

(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第3期塾生 織田さん(文学部)
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第7回活動

9月17日(土)1・2講時に、小山隆教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」第7回学習が今出川キャンパスで行われました。これまでのセッションでは、熊本県へフィールドワークに行くことが決定した後、最終的に赤ちゃんポスト班、エネルギー班の2つに分かれ、それぞれが事前学習を進めてきました。今回は、事前学習の共有に加え、全体活動で訪問したい場所の候補地をピックアップしました。それぞれの発表に対して、塾生同士が質問・意見しあいながら調べきれていない部分に気づき、小山先生からアドバイスいただきながら案を具体化していくセッションとなりました。

エネルギー班では、地熱発電と地域の共存は可能か、という疑問をもとに学習を進めてきました。再生可能エネルギーとしての地熱発電やその可能性、日本での実態や熊本県の取り組みなど、前回の課題であった、フィールドワークに至るまでの章立てをするという作業が丁寧に行われていました。阿蘇郡小国町にある「わいた地熱発電所」を巡る訴訟について、当事者の方に話を聞きたいという意見も出ました。小山先生からは、訴訟の背景を踏まえて、「本質は何か」「現実的にはどのような解決策があるのか」「何を求める訴訟なのか」といった、疑問を明らかにしていく際の視点についてヒントをいただきました。

赤ちゃんポスト班からは、慈恵病院に設置されている「こうのとりのゆりかご」を起点として、海外との比較や赤ちゃんポストの設立背景、政治や宗教との関わりについての発表がありました。塾生からは、「保守的な印象のある国が赤ちゃんポストの設置に積極的であると知って意外に思った」というコメントがあり、日本にはあまり見られないキリスト教の影響や宗教観についても話が広がりました。「生命倫理」や「ケア」といった、賛否の分かれやすい問題に対してどう向き合うかが課題となりそうです。小山先生からは、反対意見に対しても「ではどうすればいいのか?」という問いを切り口にし、批判と提言がつながればより良い議論になる、とアドバイスいただきました。チューターの先輩方からは、「班員それぞれの興味に従って調べたことの関連性をもっと意識したほうがよい」というアドバイスもいただき、今後の課題が明確になりました。昨年との進捗の違いや、昨年上手くいったこと、いかなかったことを教えていただける環境を大事にしながら準備を進めたいと思います。

次回の活動は10月15日(土)です。それまでの課題は以下の3つです。
・継続して事前学習を進めること
・フィールドワーク先を確定させ、聞きたいことの洗い出しを行うこと
・全体行動もふくめて3日間のスケジュールを考えておくこと

今後は、フィールドワーク先へのアポイントメント取りや行き先の確定など、フィールドワーク先での活動に直結する活動が増えてきます。全体を通して、小山先生からインタビューの仕方についてのアドバイスもいただきました。曖昧な点や悪い評判について突くような質問ではなく、「良さや工夫している点を引き出すような質問の仕方を考えよう」というものです。聞き方次第で、話の広がり方や教えていただける内容も変わってくるはずです。準備も進み、「何を聞きたいか」を明らかにする時期に入りました。フィールドワークで何を見聞きし、考えたいのかを再確認した上で「どう聞くか」についてもグループでの話し合いを重ねたいと思います。

(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第3期塾生 織田さん(文学部)
関連情報
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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