トピックス
【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第9回活動
2025年8月2日1、2講時に小山隆教授(社会学部社会福祉学科)による「読書から始まる知の探求」第9回学習が行われました
講義の初めに、小山教授から来たるフィールドワーク当日に備え、各班一人一人が当事者意識をもって残りの事前学習に取り組むようにとの注意喚起がありました。

第1講時では、フィールドワーク当日に向けて、各班が訪問先とのアポイントメント取得状況を共有し、進捗に応じた今後の対応方針について小山教授からフィードバックを受けました。
第2講時では、各班がそれぞれのテーマに基づいて事前学習の進捗と課題意識を発表し、教授からは学問的観点による問いかけや、現地調査で有効となる視点に関する助言が与えられました。
以下に、各班の1・2講時を通じた報告内容をまとめます。
地方創生班 | 会津若松市役所へのアポイントメントが不成立となったことを受け、当初の「スマートシティ」から「観光」へテーマを変更し、「スマートシティ化が観光業に与える影響」に着目したフィールドワークを計画しています。小山教授からは、観光という普遍的なテーマにおいては「会津若松市でなければ得られない独自の知見」を重視するよう助言があり、今後の学習の方向性を明確化しました。 |
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エネルギー班 | 郡山市役所への連絡は電話からメールに切り替えて調整中であり、郡山市が次世代エネルギーパークに認定されていることを背景に、事業者の省力化投資と脱炭素経営支援の実態調査を進める予定です。また、富久山クリーンセンターでの聞き取り調査を希望する一方、訪問困難な場合は郡山市総合地方卸売市場管理事務所を代替訪問先として検討しています。2日目の調査では、太陽光発電を備えた施設で災害に強いコミュニティ施設である「CREVAおおくま」を視察先としてリクエスト中です。 |
自然班 | 統一テーマを「東日本大震災前後の自然観の変化」と定め、文学作品『神様』・『神様2011』(川上弘美)と実地調査を組み合わせて多面的に自然観の変容を探求しています。訪問先はJA福島さくら、あぶくま洞、いわき震災伝承みらい館、アクアマリンふくしまの4箇所で、うちJA福島さくらではアポイントメント済。さらに、地域住民や塾生の中学時代の恩師へのインタビューを予定し、人々の意識変容を具体的に検証する構想が示されました。 |
不登校支援班 | 8月28日の洛風中学校および9月18日の棚倉中学校の訪問が確定しました。不登校特例校と専修学校の比較として、前者は生徒に環境を合わせる柔軟な支援(校則なし・出席方法多様化型)を行い、後者は社会適応力の育成を重視する教育スタイル(校則あり・登校型)であることが報告されました。また、福島県内のSSR(スペシャルサポートルーム)の実装状況についても整理され、他校生徒の受け入れ実践例などが紹介されました。 |
福祉班 | 「災害時における心のケアの在り方」をテーマとし、コミュタン福島、ふくしま心のケアセンター、福島県立医科大学の三機関でフィールドワークを実施予定です。とりわけ、福島医大では、震災当時に自発的に立ち上げられた「心のケアチーム」の活動を通じて、支援体制が乏しい中での独自の精神的支援実践について学ぶ予定です。放射能不安や避難生活の長期化といった福島特有の事情に対する対応を深く掘り下げ、将来の災害支援に向けた提言につなげることを目指します。 |

次回は、事前学習の最終回となります。これまでの調査・議論の積み重ねの総仕上げをし、各班が現地での学びをより深められるよう、実践的な準備を進めていきます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第6期塾生 大石さん(社会学部)
新島塾第6期塾生 西浦さん(商学部)
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