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【新島塾】「読書から始まる知の探究」多久和先生セッション_第5回活動
2024年12月4日(水)6,7講時に、多久和英樹教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」最終回学習が行われました。
はじめに、課題図書「経済数学入門の入門」の内容をいくつかピックアップして解説していただきました。一見難しそうに見える図や式も、数学の前提知識があることで理解しやすくなることに気がつきました。
次に、微分方程式は数値が途切れなく並んでいる前提のもとに成り立っているというお話がありました。ここでは、人口増加モデルを例として、数値が増えれば増えるほど加算される数は0に近付き、やがて頭打ちになるという様子を学びました。これは、自然現象によくみられるそうです。微分方程式とは異なり、離散化して考えるものとして数列のお話もしていただきました。数列も変化率(割合)を表すものであり、この点は微分と共通しています。
また、多久和先生は、文系にとっての数学について、「自分たちの問題にどう取り込むことができるか」を考えるものであると仰っていました。好き嫌いせず様々な分野について学び吸収することが、私たち学生にとって重要なことであると気づかされました。
授業の後半では、本は何回も読まなければその全容を正しく理解できないことや、広く様々なことを学習することも重要である反面、深く1つのことを学習することも大切であるというお話がありました。そこから、今の私たちが個人として学ぶべきことと新島塾全体として学ぶべきことをそれぞれ考え、各班で意見の共有を行いました。
その後、全体で意見発表班、意見反論班、意見擁護班に分かれ、このテーマについてディベートを行いました。意見発表班からは個人が学ぶべきこととして大きく3つが挙げられました。1つ目は責任管理能力、2つ目はリスクマネジメント、3つ目はIT能力です。反論班と擁護班にはそれぞれ2回ずつターンが与えられ、1回目に2分、2回目に3分の時間が配分されました。単に自分たちが言いたいことを言うだけでなく、時間内に収まるように内容を整理し相手に分かりやすいように伝えることは、想像以上に難しかったのですが、非常に良い機会となりました。
今回で多久和先生のセッションは最終回となりました。現地に赴き、実際に目で見て学ぶことが多かった前回のセッションとは異なり、本セッションは、先生の講義を中心とした学生同士の対話がメインとなりました。
そのため、アウトプットする機会が増え、より論理的に考えることが必要であったと感じています。しかし、塾生同士や先生との対話を通じて、難しい内容を助け合って理解したり、新たな知見を獲得したりすることができました。この経験を活かして、これからの新島塾の活動のみならず、学部での学習や個々の学びに繋げていきたいです。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第6期生 梅田さん(文化情報学部)
池田さん(心理学部)
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