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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」服部先生セッション_第7回活動

2024年3月21日 更新

2023年11月16日(木)5・6講時に、服部篤子客員教授による「読書から始まる知の探究」第7回学習として、石川正道特別客員教授(高等研究教育院)をお招きして特別講義を行っていただきました。

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「社会変化仮説の導出」と銘打ち、ユニークな発想で未来について考えました。今回の学習に際して、塾生は事前に石川先生から与えられた課題を行ったうえで活動に取り組みました。課題とは、スキャニングマテリアルと呼ばれる複数の記事から興味を持ったものをピックアップし、それらの共通点を見つけて自分なりに社会の未来の姿を考えるというものです。塾生たちは提出した課題の内容に沿って2つの班に分かれ、今回のセッションを行いました。

初めに、石川先生から『宇宙・エネルギー・未来~「深山大沢」の源泉は未来にあり~』というテーマで講義がありました。「今日の不可能とは、未来の現実世界である。」という言葉が紹介され、石川先生が関わってこられた宇宙開発の研究を通して未来を思考する上で基礎となる考え方を学びました。

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次に、各自が課題で取り組んできたことを班の中で共有し、共有した内容のキーワードとなる箇所を付箋に記入していくという作業を行いました。そこから、班で相談して付箋を関連内容ごとに分類し、自由な着想をもとに未来を予測するという「社会変化仮説」を立てました。

最後に、各班2つの「社会変化仮説」を取り上げ、作成した資料を用いて15分の最終発表を行いました。

1班の1つ目の仮説は「代替食が普及すると、倫理観が変化する」でした。現在植物由来の肉や、臓器などを3D技術で作成するバイオプリンティングの技術を応用した「培養肉」の開発が注目を集めていることから、今後はこのような代替肉がより普及するのではないかと仮説しました。将来的に代替肉の生産コストが削減されるようになると、多くの人が高価な牛肉や豚肉といった“本物の肉”ではなく、安価な代替肉を購入するようになります。すると、“本物の肉”の生産量がますます減少すると同時に、安価な代替肉に食べ飽きた人々が高価な“本物の肉”を求め始める現象が生じるのではないかと想定しました。しかし、消費者が“本物の肉”を求め出す頃には畜産業が廃れて既に入手困難な状態になるため、人間は人間にとって一番身近な“本物の肉”である人間を食すようになるだろうという未来予測でした。2つ目の仮説は「人々はすべてのエンタメの主役になる」というテーマでした。テクノロジーの発展により視覚だけでなく触覚や味覚でもエンタメを楽しめるようになり、今以上にエンタメに没入できるようになることで、各自が主役であるかのような体感ができるようになるという予測でした。

2班の1つ目の仮説は「テクノロジーにより、個人は地方でより仕事ができる」でした。テクノロジーを用いて会社の事業を効率化・多角化することは既に行われているが、これからは個人の働き方が効率的かつ多角的になるという予測でした。2班の2つ目の仮説は「どこでも発電ができ、車が空を飛ぶようになる」でした。簡易的な発電装置が町中に整備され、電気を用いた空飛ぶ車のようなハイテク産業が興るという未来予測でした。

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次回の活動は12月7日(木)に行われます。今までの学習に引き続き、課題図書に関する論点整理を行う予定です。また、12月16日(土)に行われる公開塾生企画セミナーに向けた意見交換も実施される予定です。今まで取り組んできた学習や議論、そしてフィールドリサーチ先である沖永良部島の訪問を通して、各塾生が考えたことや感じたことを整理し、よりよいセミナーを行うことができるように塾生が一丸となって努めていきます。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 巽さん(社会学部)
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)
新島塾第5期塾生 宮本さん(法学部)
新島塾第5期塾生 角名さん(経済学部)

関連情報 VISION2025 新島塾特設サイト
新島塾の詳細はこちらからご覧ください。

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TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp

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