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【新島塾】新島塾修了式・第7期塾生入塾式を行いました
2025年3月13日(木)11時から同志社礼拝堂で新島塾修了式・入塾式が執り行われました。
本式典では、新島塾修了生の門出を祝うとともに、新たに入塾する学生たちが決意を新たにしました。

式典はオルガンの前奏に続き、新島塾塾長である小原克博学長の式辞から始まり、修了生には塾長から新島塾修了証が手渡されました。


塾長は、新島塾での経験が単なる学びにとどまらず、主体的に考え行動する力を養う場であったことを強調されました。
「この修了式は、皆さんがこれまでの歩みを振り返る大切な機会です。新島塾での経験を通じて、主体的に考え、行動する力を身につけたことと思います」
また、同志社を創設した新島襄の理念に触れ、150年前と変わらず、社会には独立した思考を持ち、仲間とともに未来を切り拓くリーダーが求められていると語りました。
「リーダーには専門分野を超えて学び、仲間と協力しあい、新たな未来を創る力が必要です。新島襄が日本を飛び出し、知識を求めたように、皆さんも枠を超えて学び続けてください」
修了生に対しては、「これまでの学びをどう活かしていくのかが問われる」と述べ、今後の活躍に期待を寄せました。
修了証の授与後、修了生たちがそれぞれの学びを振り返り、後輩たちへ向けたメッセージを述べました。
修了証の授与後、修了生たちがそれぞれの学びを振り返り、後輩たちへ向けたメッセージを述べました。



ある修了生は、異なる背景を持つ仲間と学ぶ中で、自分の意見をうまく発信できず悩んだことを明かしました。しかし、「思っていることを行動に移すことがリーダーの本質」だと気づき、行動することの大切さを実感したそうです。
継続することの大切さ
別の修了生は、8か月にわたって仲間とともにマルクスの『資本論』を読み解いた経験を振り返りました。
単なる読書ではなく、対話を通じて学びが深まることを実感する一方で、人間関係の難しさにも直面しました。
しかし、「一緒に頑張ろう」と支えてくれる仲間の存在が大きな励みになったと語りました。




チームの中のリーダーシップ
さらに、「リーダーとは必ずしも先頭に立つ存在ではない」と話す修了生もいました。チームの中で協力しながら自分の役割を果たすことが、リーダーシップの本質であると学んだそうです。
「入塾した際、修了生の話を聞いて、新島塾は過酷な場だと感じていましたが、終わってみればあっという間で楽しい時間でした」と振り返り、後輩たちには「仲間と支え合いながら主体的に学んでほしい」とメッセージを送りました。
「意見を発信し、対話を通じて仲間と高め合うことが大切」と語った修了生は、初めは「正解を言わなければならない」というプレッシャーを感じていましたが、リーダーに求められるのは正解を答えることではなく、自分の考えを伝え、対話を通じて成長することだと学んだそうです。
「修了はゴールではなく新たなスタート。この経験を生かし、これからも挑戦を続けたい」と意気込みを語りました

次に入塾生に向けた激励のメッセージとして、後藤琢也 新島塾コーディネーター(理工学部)は「夢をみんなで語り合ってほしい」と語りかけました。
「最近は『イノベーションを起こせ』『新しいことに挑戦しろ』と言われることが多いですが、そもそも夢を語る機会が減っています。リーダーには夢が必要です。1人で思い描くだけでなく、仲間と夢を語り合うことで視野が広がります。」
また、「夢を焦って実現しようとしないこと」「ルールにとらわれすぎず、視野を広く持つこと」の重要性にも触れました。
「普段は海底にいるヒラメが、必要な時には海面まで上がってエサを探すように、固定観念に縛られず、広い視野を持って成長してほしい」と語りました。


新島塾は、同日18名の学生を第7期塾生として迎え、その場で入塾生代表として指名を受けた2名が登壇し、入塾の決意を述べました。
「危機の時代の教養」を学ぶ
昨年合宿に体験参加した際、佐藤優先生から「私たちは危機の時代に生きるための、教養を身につけなければならない」という言葉を聞いたそうです。世界にはさまざまな課題がある中で、良心を手腕に活躍するリーダーが求められている、と実感を口にしました。
新島塾をやり遂げる決意
「新島塾での学びを生かし、最後までやり遂げます。そして、新島塾での経験を糧に、社会に貢献できるリーダーを目指していきます」と力強く語りました。
修了生たちはそれぞれの経験を通じて学びを深め、次のステップへと進んでいきます。そして、新たに入塾した学生たちは、これからの挑戦に向けて決意を固めました。
新島襄が求めた「自ら考え、行動するリーダー」として、彼らがどのような未来を切り拓いていくのか。
今後の活躍に期待しています!

(事務局・高等研究教育院事務室)
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