このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第6回活動

2024年6月28日 更新

6月22日(土)1・2講時に小山 隆 教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」第6回学習が行われました。

20240622_3 (101989)

今回の学習に際して、各塾生が関心を持つ本に関するレポートを作成した上で臨みました。この日の活動では、各自が選んだ本の内容を塾生間で共有した後、提案されたテーマと候補地に関して意見を交わしました。

初めに、各自が選んだ本の内容を塾生間で共有しました。

1冊目は、佐藤優『国家と資本主義 支配の構造』(青春出版社、2022)です。

この本は、社会人類学者であるアーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』(岩波書店、2000)をテキストとして、佐藤優先生が新島塾で行った講義を書籍化したものです。

20240622_1 (101985)

塾生は、国の視点から教育を捉えた記述に着目しました。それは、義務教育で国民に読み書きや計算を身につけさせることで、産業システムに適応した人材をつくっているという考えです。つまり、農業から工業へ発展して、労働者は工場のマニュアルを読む必要があります。そこで、教育を通じて識字能力を身につけることで、国民はどこでも働けるようになります。質疑応答では、産業システムにとどまらず、範囲の広い社会システムを運営するうえで義務教育は大きな役割を果たしているのではないか、という意見が出ました。

2冊目は、谷本一志・小林国之・仁平恒夫『北海道農業の到達点と担い手の展望』(農林統計出版株式会社、2022) です。

この本を選んだ経緯は、以前読んだ、末松広行『日本の食糧安全保障』(育鵬社、2023)にて、食糧安全保障のひとつの指標として、カロリーベースの食料自給率があると学びました。2000キロカロリーのうち、1000キロカロリーを国内の食料で賄っている場合は、カロリーベースの食糧自給率は50%となります。そこで、この食料自給率が全国1位である北海道に着目し、『北海道農業の到達点と担い手の展望』を選びました。

20240622_2 (101988)

20240622_4 (101992)

塾生は特に農業後継者の不足に着目しました。同居農業後継者のいる農家の割合は1.4%(2015年)であり、他出後継ぎのいる農家を加えても29.1%と、深刻な後継者不足となっています。議論の中では、ある塾生の地元でも担い手の不足が起こっており、全国的な傾向ということを理解しました。

次回の活動は7月6日(土)1・2講時に行われます。次回のセッションでは、研究テーマの具体化を行う予定です。
また、具体化したテーマにあった訪問場所と、そこで何を得たいのかについて話し合います。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 角名さん(経済学部)

関連情報 VISION2025 新島塾特設サイト
新島塾の詳細はこちらからご覧ください。

お問い合わせ

高等研究教育院事務室

TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp

お問い合わせ一覧(部課所在・事務取扱時間案内)

カテゴリ

学びのかたちの新展開(高等研究教育院)サイト:
トップ /新島塾 /
同志社大学公式サイト:
トップページ /在学生 /