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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第10回活動

2024年2月14日 更新


11月11日(土)の1・2講時に、今出川キャンパスの寧静館にて、社会学部の小山隆教授による「読書から始まる知の探究」第10回学習が行われました。

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このセッションには、塾生が主体となってフィールドワーク(以下、FW)のテーマや目的を設定し、それらに基づいてFWのスケジュールや内容を決定するという特徴があります。今回のセッションはフィールドワーク前の最後のセッションでした。

セッションの前半では、スケジュールの最終確認を行いました。FWの1日目は以前のセッションにて決定した通り、塾生全員で軍艦島と軍艦島ミュージアムへと訪問します。1日を通して全体での活動を行うため、当日朝の空港での待ち合わせ場所やその後の行程及び移動手段の情報共有を行いました。2日目と3日目はエネルギー班と戦争班とが分かれて活動を行います。事前にグループ内で作成した行程表をもとに、それぞれのスケジュールを共有しました。エネルギー班は、2日目に長崎市内のホテルを朝早くに出発して五島列島へ行き、五島市役所や市民電力会社、観光協会を訪問します。ただ、お話を伺える方のアポイントメント取りに難航している点、五島列島内は移動手段が限られる点に不安が残ります。3日目は長崎海洋アカデミーを訪問し、取材と見学をすることになっています。戦争班は、2日目に原爆資料館や長崎市役所、長崎大学核兵器廃絶研究センターを訪問し、最後に長崎市の取り組みである「平和の新しい伝え方応援事業費補助金」の交付を受けて活動されている方にお話を伺える予定です。しかし3日目は、佐世保市へと向かって佐世保空襲資料館と海上自衛隊佐世保資料館を見学するA案と、被爆者手帳友の会の方々へのインタビューや被爆遺構巡りなど2日目と同様に長崎市内を巡るB案のどちらかに確定できておらず、その現状をありのままに報告しました。小山教授からは、エネルギー班に対して「危機管理の観点からスケジュール内にある曖昧な部分は早急に解消するように」とのご指摘がありました。また、戦争班に対しては「もしB案を選択しアポイントメント取りをしていく場合、連絡が直前となってしまうがゆえに意欲の低さを疑われてしまう可能性がある。そうならないために、お送りするメールの文章等を工夫するように」とのお話がありました。

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セッションの後半では、FWで何を目的として、訪問先にどのような質問をするのかについて確認しました。

戦争班のFWの目的は、市民・行政・大学でアクターごとの視点から平和の理想と現実を明らかにするための情報収集です。意見の収集を効率的に行うために、長崎の産業と歴史、戦後の佐世保といった小テーマを5つに分けて、その小テーマをもとに軍艦島からとれる石炭がどのように活用されたのかという点や平和を謳っている長崎に佐世保基地がある意味について、訪問先に質問する予定です。これに対して小山教授から「5つのテーマ分けがもう少し構造化できるとよい」とのアドバイスがありました。

一方エネルギー班は、風力発電が地域にどのような影響を与えているのかについて、雇用と産業、人材育成などの面から検証していくことがFWの目的です。そのため、エネルギーを地産地消することによるメリットとデメリット、雇用面における変化など、事前学習により浮かんだ疑問をFWで明らかにする予定です。具体的には、市役所・市民電力会社には雇用と産業について、海洋アカデミーには人材と発電について、観光協会・漁協には観光面について質問をする予定です。小山教授からは「協力・対立・メリットとデメリットの関係など、構造を描けるとよい」との意見を頂きました。

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以上のように、各班のFW中の目的と取材内容を全体で確認しました。最後にチューターから、昨年のFW前提としたアドバイスをいただきました。特に、時間が限られるので質問の優先事項と進行役を予め選定しておくことが必要との意見をもらいました。小山教授とチューターのアドバイスを参考に、グループごとにFWの最終調整を行い、事前学習だけでは得られない現地での学びと知見の広がりを目指し、各々準備をしていきます。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第3期塾生 木村さん(グローバル地域文化学部)
新島塾第4期塾生 髙橋さん(法学部)

関連情報 VISION2025 新島塾特設サイト
新島塾の詳細はこちらからご覧ください。

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