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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」多久和先生セッション_第3回活動

2024年11月14日 更新

2024年10月30日(水)6.7講時に多久和英樹教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」第3回セッションが行なわれました。

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 講義の冒頭にて、多久和教授より前回の講義で扱ったパラドックスに関連した思考についてのお話があり、パラドックスを考える際の注意点や必要な能力について言及されていました。教授はパラドックスを考えるにあたっては、前提を明確にする必要があると仰っていました。例えば等しさの定義について、ゴールが同一であるルートAとルートBの二つについて考える際、両者ともゴールが一緒であれば道のりは違っても同じであると捉えるか、ゴールが一緒であっても道のりが違ければ違うものであると捉えるかでは前提が変化するため、パラドックスに向き合う際には、その前提を明確にして取り組むことが必要であると仰っていました。また、推論力についても言及されており、私たちが未知の現象に直面した際には正しい推論を行なう必要があると仰っていました。ここで述べられていた正しい推論とは自由な発想ではなく、既存の作法に倣うなど道具を上手に活用した上で推論することを意味しており、その推論のために自前の道具を用いて推論する力を培う方法、即ち思考訓練が必要であると仰っていました。

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 その後はグループに分かれてExcelを用いた計算を行ないました。例えば、基準値に2をかけ続けた際に、数値がどのような規則に則って変化していくのかをグループ内で導き出しました。この作業では、前述した「自前の道具を用いて推論する」というプロセスを、数字という切り口から実践的に学ぶことができました。

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 講義の後半では前半に行ったExcelの作業を応用して、私たちがある特定の建物をローンを組んで購入すると想定した場合、そこにかかる金利によって実質的な負担額がいくらになるのかについて考えました。この算出には幾分かの数学的素養が要求されたため、実生活における諸問題を数学的な切り口から理解する重要性に触れることができました。 そして講義の最後には学問を修めることの意義に関する教授のお話があり、そこでは学問を修める過程で副産物として得られるものが将来重要になるということを仰っていました。また、そのためには実学のみならず広く勉強することが重要であり、実学のみならず様々な分野に関心を持って取り組む事が必要になると仰っていました。しかし、実際に時間が限られていることも確かであるため、まずは切り口として自身の興味・関心のある分野から初めてそこから敷衍していくことが重要だとのご説明があり、現在の私たちにとっては興味・関心のある分野についての学びを深めることが大切であると仰っていました。

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 次回のセッション(11月13日)では微分積分の学習を通して、変化する事象を推測する力を本格的に身につけていきます。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第6期生 川本さん(文学部)
新島塾第6期生 西浦さん(商学部)

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