トピックス
【新島塾】「読書から始まる知の探究」垣見先生セッション_第3回活動
5月28日(水曜日)の5・6講時に、垣見修司教授による「読書から始まる知の探究」第3回目のセッションが実施されました。
このセッションでは、万葉集の風景や時代に思いを馳せること。そして、自らの思考と感性を広げていくことを目的とした探究的な学びの一環として位置づけられています。

今回は前回に引き続き、4〜5名の少人数グループに分かれ「万葉ゆかりの地を巡る臨地研修」の実現に向けた準備活動に取り組みました。具体的には、臨地研修における訪問先の選定、移動手段や所要時間の見積もり、現地での活動内容など、より具体的な旅程の設計を行いました。


ある班では、山口県や福岡県を中心に旅行プランを作成していました。その下調べの中でメンバーの1人が、「角島の瀬戸のわかめは人のむた荒かりしかど我とは和海藻」 (万葉集 巻16-3871)という歌を見つけました。初めは、突然、わかめ? どういうことだろう? と疑問に思いました。そこで、垣見先生に尋ねてみると、「わかめを『詠み手のパートナー』にみたてた惚気の歌」というような説明をしていただきました。
他の班でも、興味を持った歌について積極的に調べ、仲間に共有し、質問をすることを通じて、歌やその歌が詠まれた地域への理解を深めました。


このように、下調べの中でも新しい歌に次々と出会いました。これらを通じて、万葉集の時代を生きる人々の感じたことにより深く触れることができたように思います。
全体を通して、今回の講義は知識を得るだけでなく、それを自分たちで確かめ、考え、表現しようとする「能動的な学び」の姿が色濃く表れた時間となりました。
次回には、ついに各班による旅行プランのプレゼンテーションが行われます。それまでに、今回作成した旅行プランにおける予算の見積もりや、細かい行程の調整、プレゼン資料の準備を各班で行います。これらの活動を通じて、塾生同士のコミュニケーションがさらに深まり、より実践的で協働的な学びが発展していくことが期待されます。
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第7期塾生 石田さん(社会学部)
新島塾第7期塾生 鎌倉さん(理工学部)
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