トピックス
【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第4回活動
5月11日(土)1・2講時に社会学部の小山隆教授による「読書から始まる知の研究」第4回学習が行われました。
塾生は各自、全体像・前回のセッション後から自分が調べたこと・今後の進め方をまとめた課題レポートを作成した上で、今回の学習に臨みました。
はじめに小山教授から、今後は課題を元にした学習の共有・班と全体での波長合わせ・フィールドワークの日程決め・現地での全体と班ごとの訪問プログラム決め、の4点を進めていかなければならないと説明がありました。特に、学習内容を共有する際は各自の問いを大切にしてほしいとのアドバイスもありました。
1講時は、全体で各自のレポートをもとに学習内容の共有や意見交換を行いました。民族班のメンバーからは、主に課題図書としていた佐藤優『民族問題』(2017年、文藝春秋)から気づいたことについて共有がありました。「民族を文化から見ること、意志の観点から考えること」「民族とエントロピー」「和人はアイヌ民族を支配の道具として利用したのか」「民族差別」「研究されない権利」などについて全体で意見を交わしました。また産業班のメンバーは、この期間に農林水産省の資料などを元に日本の食料安全保障問題について調べてきました。日本は国土が狭く平野が少ないため農地面積が少なく、農業者の減少や高齢化も進んでおり、カロリーベースの食料自給率がとても低いという特徴があること、そして「日本食ニーズの高まりを利用して輸出を促進する」「農業生産の増大を確保するための基盤強化」「スマート農業の拡大」「担い手への農地の集約・集積化」などの施策の紹介がありました。
2講時は民族班・産業班それぞれで打ち合わせを行い、今後の学習の進め方や次回までに各自でやってくることについて話し合いました。
最後に小山先生から、「基礎学習においてはまず問いを持ち、それについて調べて、新たな問いを持つ流れを意識してほしい」「特に調べたことから新たな問いを持つことを大切にして、課題に取り組む際も新たな問いを立てるところまで取り組んでほしい」と学習のアドバイスがありました。
次回は班ごとに決めた課題を持ち寄って個人と班両方の学習を深めると共に、9月のフィールドワーク(北海道)での具体的な訪問場所について話し合います。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 中塚さん(法学部)
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