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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第7回活動

2024年9月9日 更新

7月20日(土)1・2講時に小山 隆 教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」第8回学習が行われました。

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今回の学習に際して、各塾生が関心を持つ分野に関するレポートを作成した上で臨みました。この日の活動では、各自が選んだ分野の内容を塾生間で共有した後、その内容について意見を交わしました。

初めに、アイヌ民族班の一人は『先住民族アイヌ』(にんげん出版、2006)を読み、「旧土人」 という言葉に着目しました。

旧土人という呼称は、アイヌ民族を指す「土人」に旧がついたものです。日本政府は、アイヌ民族を日本人にする同化政策によって、「土人」を過去のものにしようとしました。よって「旧」はアイヌ民族が日本に統合し終わったことを意味するはずですが、実際は同化政策が上手くいったとはいえず「土人」から、新たに「旧土人」という身分に変化しただけでした。

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以上の発表に対し、そもそも日本政府が同化政策をとっていたことを知らなかったという意見や、一つの呼称にしても歴史がありそれを十分に学んだ上でフィールドワークをする必要があるという意見が出ました。ある塾生からは、「私たちにとっては何気ない呼称でも、当事者にとっては大きな意味を持つものがある。直接お話を聞くにあたって、知らなかったでは済まないだろう。」という意見がありました。このような意見をもとに、十分に歴史を知った上でフィールドワークに臨むべきという姿勢を共有しました。

次に、農業班の一人はフィールドワークで訪問したい企業について発表しました。

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カーム角山という酪農企業は、高齢化や後継者不足に悩んでいる北海道の問題を解決するために、酪農業のフランチャイズを目指す企業です。持続可能な経営と地域貢献を掲げ、酪農に関する問題を解決する仕組みづくりに取り組んでいます。

ある塾生はこの酪農業のフランチャイズに関心を持ち、具体的にどのような方法で実現するのかという意見を出しました。担当者によるとホームページには部分的な情報しか掲載されていないため、フィールドワーク先で具体的に聞き取りを行いたいとのことでした。以上のやり取りから、フィールドワークは対面でしか聞けない情報を得ることも一つの醍醐味であることを確認しました。

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8月3日(土)1・2講時に行われる次回のセッションでは、以上の発表をもとにこれまでの中間報告を行います。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 角名さん(経済学部)

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