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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション_第9回活動

2024年9月30日 更新

8月3日(土)1・2講時に、小山隆教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」第9回学習が行われました。

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今回の学習に際して塾生たちは、成果報告会を見据えた中間報告書を作成し、これまでの事前学習、北海道でのフィールドワークで行う調査の詳細、今後の予定などをまとめたうえで臨みました。

はじめに、小山先生からフィールドワーク時の心得をいただきました。
現地訪問をただの見学に終わらせてはならないという言葉には、一層気が引き締まりました。何を知りたいのか自らに問い、準備を行い、積極的に学びを深める必要があります。そのためにも、スケジュール調整や事前学習を怠らず頑張らなければなりません。


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次に、班ごとに中間報告書の発表を行いました。
民族班は特に事前学習について細かく記述し、課題図書や参考にした論文からどのような学びを得たかを述べました。
そもそも「民族」をどのように定義するのかということから始まります。アーネスト・ゲルナー著『民族とナショナリズム』を参考に、民族とは「生活や習慣の中に内在する価値観も含めた文化を共有」する集団、「自分が何人なのかというアイデンティティを重視する」集団という2つの枠があります。
また、アイヌの歴史や観光との関わりなどについても述べました。権力・アイデンティティ・教育・運動という4つのテーマからは特に教育に着目し、アイヌ民族に関する北海道内・外での教育や彼らの受ける教育についても言及しました。

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産業班は農業の抱える問題を、新規就農者の減少や高齢化、赤字経営といった経営に関するものと、環境への配慮に関するものに分け、それらについて現在どのような解決策がとられているかをまとめると共に、それを踏まえて現地ではどのようなことを中心に学びたいかを述べました。
新型コロナウイルス感染の流行による需要減やウクライナ侵攻に影響を受けた飼料の価格高騰など、農家経営は苦境に立たされているのが現状です。自然や動物を相手にするため、特に酪農の部分では意識的な生産量調整が難しいこともあり、日本の農家の多くが赤字経営に悩まされています。
さらに、広い農地や農業機械の必要性など初期費用が高いこともあり新規就農者は少なく、高齢化という問題をも抱えています。
スマート農業の導入や新規就農サポートマニュアルの作成といった対応がなされていますが、期待通りの結果が出ているとは言えません。

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世界中でさまざまな問題が起こっている現代において、食糧危機は現実味を帯びてきています。そのような状況に陥った際に日本が安定した食料供給が行えるような、持続可能な農業を実現するためにはどうすればいいのか、北海道という日本の食料自給率に大きな影響を与えている土地の農業を学びたい、と述べました。

次回の活動は8月31日(土)1・2講時に行われます。
次回はついにフィールドワーク前に行われる最後のセッションです。塾生一同、より学びを深められるよう準備を整えていきます。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)

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