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トピックス

【新島塾】「読書から始まる知の探究」垣見先生セッション_第3回活動

2024年5月13日 更新

4月20日(土)1・2講時に垣見 修司 教授(文学部)による「読書から始まる知の探究」第3回学習が行われ、同志社大学今出川校地に植えられている植物が万葉集ではどのように詠まれているかを垣見教授による解説を交えて観察し、学びました。

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1講時目には教室にて万葉集が編纂された当時の植物観について学び、2講時目に実際に今出川校地内にある植物を観察しながら万葉集における植物の詠まれ方を学びました。本記事では授業内にて取り扱われた万葉植物の概要と、万葉集における詠まれ方につい数種類取り上げて紹介したいと思います。

様々なテーマや形式で詠まれた和歌が収められている万葉集には、植物について詠んだ和歌が数多く存在しており、登場する植物の種類は約160種にも上ると言われています。それらをまとめて「万葉植物」と呼び、代表的なものにはスギやウメなど私たちの身の回りでよく目にするような植物があげられます。万葉植物を知ることによって、当時栽培されていた植物、渡来してきた植物、食用・染料・繊維などの有用植物、庭の花、野外で観賞された花、花の飾り方など、万葉びとの植物に対する関心が明らかになります。実際にかつては植物が食用のみならず薬として用いられることがあり、本草学の発展にそれを見ることが出来ます。そのため植物を漢方の知識として知る必要があったそうで、現在よりも生活と植物とが密接に関わっていたことが窺えます。

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実際に教授の解説を踏まえて観察をしてみると、私たちが普段目にしているような植物が万葉集において比喩表現として或いはシンボルの様に用いられていることが分かりました。例えば桂(万葉集では楓と表記される)は万葉集の中では

向つ峰の 若楓の木 下枝取り 花待つい間に 嘆きつるかも

という唄に詠まれていますが、ここでは手が届かないほど高いところにある若楓の木が恋をしている相手の女性の比喩表現として用いられています。また槻の木は柿本人麻呂の唄にも詠まれることで有名ですが、枝葉が繁茂することが特徴であり、その特徴から枝葉が分かれて広がっている様を重ねて、子孫繁栄の表現として用いられることがありました。

栂の木は、「継ぐ」という響きが好まれ、賛歌に用いられることが多く、「継ぐ」という縁起のよい響きから槻と同様に子孫繁栄の意味合いを含んでいたそうです。

クラーク記念館と至誠館との間に咲いていた椿は美容効果でも有名で、名を冠した商品を店頭で目にする機会も多いですが、椿は生命力の象徴として詠まれていました。椿は万葉集では春に咲く花と知られている常緑の花で、照り輝く様に咲くことから生命力の象徴となりました。道後温泉、有馬温泉、白浜温泉は日本書紀にもその名が載るほどの日本三大古湯ですが、その温泉の横では椿が生い茂っていたといい、それが生命力のあふれる温泉の証であったと言います。今回のセッションでは垣見教授による解説と実際に植物を知覚で観察することによって万葉集における植物の詠まれ方や当時の人々の植物観について理解を深めることが出来ました。

次回は5月25日(土)に課題報告会と今までの振り返りを行います。課題とは5月の大型連休に実施するもので、5月の大型連休に塾生がそれぞれの身近にある「万葉の旅」ゆかりの土地を訪れ、調査を行います。塾生はそれぞれ出身が異なるので、自分の地域とは異なった地域のゆかりの土地について学べることを大変楽しみにしています。

(事務局・高等研究教育院事務室)


今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第期塾6期生 川本さん(文学部)

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