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【新島塾】新島塾修了式・第6期塾生入塾式を行いました
2024年3月14日(木)11時から同志社礼拝堂で新島塾修了式・入塾式が執り行われました。
式典はオルガンの前奏に続き、新島塾塾長である植木 朝子学長の式辞から始まりました。修了生4名には塾長から新島塾修了証が手渡されました。修了生たちは新島塾での2年間の学びを振り返り、お世話になった方々への感謝とともに後輩たちへ想いのこもったメッセージを述べました。
塾長の式辞では、「修了生全員の活動報告書を読んだ。そこには議論の大切さに言及し、自分とは異なる学部で全く異なる分野を学んでいる人の考え方、物の見方を知ることができて、勉強になったという趣旨の記述が多くあった。新島塾での様々な経験から『書を読むことの大切さ』だけでなく、『考え抜くことの大切さ』や『他者との対話を通して学ぶことの重要性』を実感したことだろう。」という言葉が送られました。それに加え、『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』(集英社インターナショナル・2021年)から「見えないひとと見えるひとが一緒になって作品を見ることのゴールは、作品イメージをシンクロナイズさせることではない。生きた言葉を足がかりにしながら、見えるもの、見えないもの、わかること、わからないこと、そのすべてをひっくるめて「対話」という旅路を共有することだ。感想や解釈が同じではないからといって、相手が間違っているわけではない。むしろ違いがあるからこそ発見があり、自分の海域が豊かになる。」という部分を引用され、「新島塾での多様な人々との出会いと多様な学びを通して、皆さんの海域が豊かになっていることを願いますし、きっとそうであろうと確信しています。その豊かさをぜひ今後の活動に活かしていただきたい。」とのメッセージが送られました。
修了証の授与後、修了者は、檀上でひとりずつスピーチを行い、新島塾での活動で学んだことや後輩へのアドバイス、お世話になった先生や事務局への感謝を述べました。修了生たちは「真面目に頑張る人を冷笑するような風潮がある中、愚直に学びそれを実践する場がいかに素晴らしいのかよく分かった。膨大なエネルギーと労力を費やすだけの価値がある。」「高い志を持った友人と共に学べる環境は貴重であり、居心地の良いものだった。」「自分にとって新島塾は大きな挑戦だった。一歩踏み出してよかった。新島塾の活動で得た最も大事なものは、共に学んだ仲間だ。」「新島塾で自分には何ができるのか問い続けた。レポートをうまくかけなかったり適確に発言できなかったりと自身の未熟さを感じることもあった。修了は区切りだが、これで終わりではない。これからも学び続けたい。」などと清々しい表情で語りました。
第2期塾生 | グローバル・コミュニケーション学部グローバル・コミュニケーション学科 |
上野 暖登 |
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第3期塾生 | 法学部法律学科 | 織茂 真白 |
第3期塾生 | 心理学部心理学科 | 島村 大樹 |
第4期塾生 | 法学部法律学科 | 武田 彩綺 |
また、新島塾は同日23名の学生を新島塾第6期塾生として新たに迎え入れました。入塾生を代表し、2名の6期生が自ら名乗り出て登壇しました。「社会を牽引できる人となるべく、熱意を持って取り組みたい。修了し再びこの壇上に立ちたい。」「入学式で学長が『他学部のことも学ぶべきだ』と語った言葉を未だに覚えている。新島塾では反論されることを恐れず、建設的な議論を通して学びたい。」と決意を語ってくれました。
その後、後藤 琢也新島塾コーディネーター(理工学部)から「昨日の民間ロケット打ち上げは失敗に見えるがそうではないです。次に踏み出す良い材料を見つけたのです。『実験に失敗無し』という言葉があります。これは多角的に実験の結果を見直すと、実は一見失敗に思えたことからも次につながる重要な事実を多く含んでいるということです。皆さんは新島塾で次につながる何かを自分で見つけてください」「何かを見つけるにはたくさんの人のことばに耳を傾け、理解できないといけません。そのための重要な要素が文理融合です。」「修了者も入塾時は多くの仲間がいました。しかし、ここにいるのは4名というのが事実です。自分から参加したいと志願した以上、修了してください。」という熱い激励の言葉が送られました。
新島塾修了式・入塾式を終え、ここから1年半にわたる、それぞれの「志」の実現に向けた新たな航海が始まります。
(事務局・高等研究教育院事務室)
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