トピックス
【新島塾】「読書から始まる知の探究」垣見先生セッション_第2回活動
5月14日(木)5,6講時に垣見修司教授による「読書から始まる知の探究」第2回学習が行われました。
ゴールデンウィーク期間に課された宿題を皆さんの前で発表することから本講義は始まりました。
連休時に与えられた宿題は以下の内容です。
「ゴールデンウィークや週末を利用して、各自で身近な万葉集ゆかりの土地を調査・訪問し、レポートを作成する。」
発表を聞いていると、みなさん様々な地域を取り扱っていました。今自身が住んでいるところ、気になっているところ、実家に戻った際の周辺など。発表では、それぞれの視点や体験が色濃く反映されており、万葉集の世界が今の時代にも確かに息づいていることを実感させられました。
ある学生は、大阪の住吉大社を訪ね、実際に歌に詠まれた風景を目の当たりにした感動を語っていました。また、別の学生は、地元の神社や古道に残る万葉歌碑を調べ、その土地に伝わる歴史や物語に触れることで、万葉集が単なる古典ではなく「生きた文化」であることに気づいたと話していました。
垣見教授は、こうした調査・訪問を通して得た「体験的な知」が、読書や文献を通じて得られる「知識」と結びつくことで、より深い理解と探究へとつながるのだと語りました。そして、知を得るとは単に情報を覚えることではなく、自らの視点を持ち、問いを立て、考え続ける営みであるというメッセージが、本講義全体を通して強調されていました。


後半部分では、4〜5人ずつのグループに分かれ、今後のフィールドワークに向けた行き先や旅程の案を話し合う時間が設けられました。各班とも活発な意見交換が行われ、それぞれの関心や興味をもとに候補地を絞っていく様子が見られました。
全体的には「西日本方面に行きたい」という声が多く、九州、広島、岡山といった万葉集ゆかりの土地が多く挙がっていました。万葉の歌が詠まれた歴史的背景や自然との関わりを実際に現地で感じたいという意欲がうかがえました。
ただし、次回(第3回)の講義では各班の旅程案を発表することが予定されているため、セッション外の時間でも調整やリサーチを進める必要があります。交通手段、予算、日程など、現実的な面も考慮しつつ、各班が納得のいく計画を立てることが求められています。


今後のグループ活動を通じて、単なる「旅」ではなく、「知を深めるための探究の旅」として、より実りあるものにしていくことが期待されています。
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第6期塾生 中村さん(グローバル・コミュニケーション学部)
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