このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

【新島塾】「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第2回活動

'23年6月8日 更新
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第2回活動

【活動のねらい】
5月11日(木)に林田明教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」第2回目の講義が今出川キャンパスで行われました。このセッションでは自然現象と人間の文化の繋がり、災害と社会との関係、自然科学の成果を未来に生かすための方法について考えます。第2回セッションでは、課題図書である『噴火した! 火山の現場で考えたこと』(東京大学出版会)を踏まえ、さらに学びを深めるための参考図書を持ち寄りました。その内容をもとにグループを作り、グループごとにテーマを決めて調査、学習を進めました。

【第2回学習】
 今回のセッションでは、5講時に林田教授による講義が行われ、6講時にグループの編成とグループワークの今後の方針について議論を行いました。講義は課題図書の読み方の例についての説明から始まりました。本をまず一度通読した後に「火山の噴出物」「火山の形」のように自分の中で何か一つテーマを決め、それに沿った言葉を索引から抜き出しリスト化するというものです。その整理したリストの中からテーマを絞って抜き出します。この作業を繰り返すことで、新たな発見やより深い理解につながります。この方法を踏まえて課題図書を読み返してみると、まだ理解していない言葉や現象が浮き彫りになりました。
 講義は火山学に関する内容に移り、世界の火山活動について「部分溶融」という現象を中心に解説がなされました。岩石は一般的にさまざまな種類の鉱石が混ざって形成されます。つまり、融点が異なるものが混ざっているため、ある物質の融点に達していても、まだ融点に達していないため融解の始まらない部分もあるのです。これが部分融解です。氷の場合、融点は一定であり、液体と固体が混ざっている状態でも温度は0℃のままですが、岩石の場合は固体と液体が混ざっている状態でも温度が上がっていきます。「融点は一定である」と思い込んでいましたが、そうでない場合があると知り非常におもしろく感じるとともに、自分の知らない世界が多くあることを深く実感しました。 話は温度が上がらないまま融解が始まるような状況を生むにはどうすればいいのかといった内容に発展し、最後は噴火様式の違いが噴火の被害にも違いを及ぼすこと、山体崩壊やカルデラについて の解説を受けました。
 6講時は、課題図書と講義内容を通してそれぞれの塾生がさらに探求したい課題をもとに、第3回目の学習に向けたグループ編成をしました。編成の過程では、塾生どうし積極的に自然災害と人間の生活や社会のあり方について議論を交わし、互いの意見を尊重する姿が見られました。最終的に5つのグループが編成されました。今後の活動では、テーマごとにグループで取り組みます。

 今後は、第1回目、第2回目の学習で得た知見や視点をもとに各グループが定めた参考図書を精読し、 第4回目に行われるグループごとの報告と総括のディスカッションに向けて準備を進めます。また、5月20日・21日に行われたフィールド・エクスカーションを通して、富士山の成り立ちや社会的・文化的意義、防災計画について学習し、実際に見学することで得られる新たな気づきや視点から、より良い議論ができるように取り組みます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 巽さん(社会学部)
新島塾第5期塾生 角名さん(経済学部)
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第2回活動

【活動のねらい】
5月11日(木)に林田明教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」第2回目の講義が今出川キャンパスで行われました。このセッションでは自然現象と人間の文化の繋がり、災害と社会との関係、自然科学の成果を未来に生かすための方法について考えます。第2回セッションでは、課題図書である『噴火した! 火山の現場で考えたこと』(東京大学出版会)を踏まえ、さらに学びを深めるための参考図書を持ち寄りました。その内容をもとにグループを作り、グループごとにテーマを決めて調査、学習を進めました。

【第2回学習】
 今回のセッションでは、5講時に林田教授による講義が行われ、6講時にグループの編成とグループワークの今後の方針について議論を行いました。講義は課題図書の読み方の例についての説明から始まりました。本をまず一度通読した後に「火山の噴出物」「火山の形」のように自分の中で何か一つテーマを決め、それに沿った言葉を索引から抜き出しリスト化するというものです。その整理したリストの中からテーマを絞って抜き出します。この作業を繰り返すことで、新たな発見やより深い理解につながります。この方法を踏まえて課題図書を読み返してみると、まだ理解していない言葉や現象が浮き彫りになりました。
 講義は火山学に関する内容に移り、世界の火山活動について「部分溶融」という現象を中心に解説がなされました。岩石は一般的にさまざまな種類の鉱石が混ざって形成されます。つまり、融点が異なるものが混ざっているため、ある物質の融点に達していても、まだ融点に達していないため融解の始まらない部分もあるのです。これが部分融解です。氷の場合、融点は一定であり、液体と固体が混ざっている状態でも温度は0℃のままですが、岩石の場合は固体と液体が混ざっている状態でも温度が上がっていきます。「融点は一定である」と思い込んでいましたが、そうでない場合があると知り非常におもしろく感じるとともに、自分の知らない世界が多くあることを深く実感しました。 話は温度が上がらないまま融解が始まるような状況を生むにはどうすればいいのかといった内容に発展し、最後は噴火様式の違いが噴火の被害にも違いを及ぼすこと、山体崩壊やカルデラについて の解説を受けました。
 6講時は、課題図書と講義内容を通してそれぞれの塾生がさらに探求したい課題をもとに、第3回目の学習に向けたグループ編成をしました。編成の過程では、塾生どうし積極的に自然災害と人間の生活や社会のあり方について議論を交わし、互いの意見を尊重する姿が見られました。最終的に5つのグループが編成されました。今後の活動では、テーマごとにグループで取り組みます。

 今後は、第1回目、第2回目の学習で得た知見や視点をもとに各グループが定めた参考図書を精読し、 第4回目に行われるグループごとの報告と総括のディスカッションに向けて準備を進めます。また、5月20日・21日に行われたフィールド・エクスカーションを通して、富士山の成り立ちや社会的・文化的意義、防災計画について学習し、実際に見学することで得られる新たな気づきや視点から、より良い議論ができるように取り組みます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 巽さん(社会学部)
新島塾第5期塾生 角名さん(経済学部)
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)
関連情報
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
お問い合わせ一覧(部課所在・事務取扱時間案内)