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【新島塾】「読書から始まる知の探究」林田先生 兵庫エクスカーション②

'23年2月27日 更新

新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション 兵庫フィールドエクスカーション_2日目

 フィールドエクスカーション2日目は、まず宿泊先のホテルから新神戸駅に向かい、そのすぐ横を流れる生田川の中流に位置する布引の滝周辺を歩きました。ここでは断層が明瞭に確認できるわけではありませんが、野島断層へとつながっており、地下では野島断層と連動して余震が起こりました。新神戸駅は、その真下に断層があることから断層がずれたときのことを考慮し、土台が二つ作られ、地震が発生した際の被害を抑えられるような工夫がなされています。このように断層を調査することで、地震で崩れないように設計の段階で対策を行うことが可能となります。新神戸駅の構造を確認した後は、山道を進み、布引の滝である雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝を見て回るとともに、山道横の岩石や破砕帯について林田先生に解説していただき、実際に見て六甲山の地質や断層に対する理解を深めました。

 その後、六甲山天覧台に向かいました。この展望台からは、神戸市周辺が一望でき、海と山に挟まれた周辺の地形を見て学ぶことができました。

 最後に、人と防災未来センターを見学しました。この施設は、1995年に起こった阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な知識を発信しています。ここでは、映像や震災関連資料から当時の記録を見ることができ、課題図書には書かれていなかったリアルな当時の状況や人々の様子を知れたのに加えて、震災の疑似体験ができ、災害の脅威を体感することができました。また、防災・減災の情報にも富み、普段から何を用意しておき、どのように行動すべきか学ぶこともできました。

 今回のエクスカーションでは、阪神・淡路大震災やその断層と関わりのある施設や場所を訪れ、断層やその地層から地震による右ずれの変化や液状化の痕跡など本の文字による説明だけであったものを直接見ることができ、課題図書の内容に対する理解を深めました。他方で、この本では、地震学や歴史学の観点から客観的に書かれていることが多く、人の思いという主観的な部分にはあまり言及されていませんでしたが、今回の活動の中で実際に震災を体験された方の体験談を聞くこともでき、当時の人々の感情的な変化を知ることができる貴重な経験ができたと思います。今回の活動で得た知見を生かし、それぞれの課題に取り組みます。

 次回の活動は、1月14日(土)にグループごとの発表とディスカッションを行います。ここでは、単に各々の関心・興味に基づいた持論を展開ものではなく、他のグループの塾生の興味・関心を引くのに加え、新しい視点を提供し、お互いに議論ができるような発表を行うことが求められます。また、次回の活動が今年度の林田先生セッションの総括となります。これまでの学びを十分に生かし、より有意義な議論ができるよう準備を万全にし、発表に臨みます。

今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾4期生 大倉さん(神学部)
新島塾4期生 平山さん(法学部)
新島塾4期生 武田さん(法学部)
新島塾4期生 谷口さん(経済学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)
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会場風景1
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新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション 兵庫フィールドエクスカーション_2日目

 フィールドエクスカーション2日目は、まず宿泊先のホテルから新神戸駅に向かい、そのすぐ横を流れる生田川の中流に位置する布引の滝周辺を歩きました。ここでは断層が明瞭に確認できるわけではありませんが、野島断層へとつながっており、地下では野島断層と連動して余震が起こりました。新神戸駅は、その真下に断層があることから断層がずれたときのことを考慮し、土台が二つ作られ、地震が発生した際の被害を抑えられるような工夫がなされています。このように断層を調査することで、地震で崩れないように設計の段階で対策を行うことが可能となります。新神戸駅の構造を確認した後は、山道を進み、布引の滝である雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝を見て回るとともに、山道横の岩石や破砕帯について林田先生に解説していただき、実際に見て六甲山の地質や断層に対する理解を深めました。

 その後、六甲山天覧台に向かいました。この展望台からは、神戸市周辺が一望でき、海と山に挟まれた周辺の地形を見て学ぶことができました。

 最後に、人と防災未来センターを見学しました。この施設は、1995年に起こった阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な知識を発信しています。ここでは、映像や震災関連資料から当時の記録を見ることができ、課題図書には書かれていなかったリアルな当時の状況や人々の様子を知れたのに加えて、震災の疑似体験ができ、災害の脅威を体感することができました。また、防災・減災の情報にも富み、普段から何を用意しておき、どのように行動すべきか学ぶこともできました。

 今回のエクスカーションでは、阪神・淡路大震災やその断層と関わりのある施設や場所を訪れ、断層やその地層から地震による右ずれの変化や液状化の痕跡など本の文字による説明だけであったものを直接見ることができ、課題図書の内容に対する理解を深めました。他方で、この本では、地震学や歴史学の観点から客観的に書かれていることが多く、人の思いという主観的な部分にはあまり言及されていませんでしたが、今回の活動の中で実際に震災を体験された方の体験談を聞くこともでき、当時の人々の感情的な変化を知ることができる貴重な経験ができたと思います。今回の活動で得た知見を生かし、それぞれの課題に取り組みます。

 次回の活動は、1月14日(土)にグループごとの発表とディスカッションを行います。ここでは、単に各々の関心・興味に基づいた持論を展開ものではなく、他のグループの塾生の興味・関心を引くのに加え、新しい視点を提供し、お互いに議論ができるような発表を行うことが求められます。また、次回の活動が今年度の林田先生セッションの総括となります。これまでの学びを十分に生かし、より有意義な議論ができるよう準備を万全にし、発表に臨みます。

今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾4期生 大倉さん(神学部)
新島塾4期生 平山さん(法学部)
新島塾4期生 武田さん(法学部)
新島塾4期生 谷口さん(経済学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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