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【新島塾】「読書から始まる知の探究」小山先生セッション 成果報告会

'23年1月13日 更新

同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」小山先生セッション 成果報告会

12月17日(土)1・2講時に小山隆教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」成果報告会が今出川キャンパスで行われました。11/26-28に実施した熊本フィールドワーク(FW)では、現地で直接見聞きすることで様々な学びを得ることができました。これまでの事前学習の内容に現地で学んだことを加え、今回の成果報告会に臨みました。

成果報告会では、「こうのとりのゆりかご班」と「エネルギー班」からそれぞれの研究テーマについて発表し、その後、全体発表として熊本FWで訪問した、同志社ゆかりのジェーンズ邸・花岡山・熊本バンドについての発表を行いました。

こうのとりのゆりかご班
研究テーマを“現在日本で、真に求められれている「ケア」のあり方”とし、発表を行いました。今日「こうのとりのゆりかご」についての議論が活発化していることに触れ、熊本FWでの訪問先の活動について発表を行いました。その中で私たちは、こうのとりのゆりかごが女性の産前産後に抱える課題の解決策として一定の役割を果たしつつも、なお課題が残ること・子どもの出自をどのように伝えていくべきかということを課題として挙げました。それらへの対応策として、例えば警察や消防のように市民にとって認知度の高い相談所の設置・支援が必要な人を見つけ出す訪問型のしくみづくり・地域コミュニティを利用した居場所づくりを提案しました。この日の報告会に参加した新島塾OGからのコメントでは、既存のサービスとの違いや既存のサービスの利用方法についての指摘を受け、今後作成する報告書をまとめる上で、更に考えを深める必要があるように感じました。

エネルギー班
研究テーマを“地熱発電と地域は共存できるか?”として、発表を行いました。発表では、日本の地熱資源や地熱発電、行政の取り組みの概要を説明した後、現地FWでの学びについて述べました。その中で、限られた地域内においては地熱開発に関する合意形成がとれているが、その地域の外との間に合意形成の場が適切に設けられていないということを課題として挙げました。また、地熱発電で得た収益を還元する地域の範囲設定や、リスクに対する責任の問題があることについても発表しました。小山先生からのコメントでは、利益還元やリスクテイクの問題は地熱発電だけのものではなく、もっと普遍化できると指摘をいただきました。成果報告書をまとめる上で、研究テーマをもっと抽象化するような視点で捉える必要性があると感じました。

全体発表
FW初日の全体行動で訪問した同志社にゆかりのあるジェーンズ邸・花岡山・熊本バンドについての発表を行いました。熊本バンドは、後に同志社総長を務めた人を複数輩出しているなど、同志社大学の歴史を考えるにあたっては、なくてはならない存在です。彼らは、熊本洋学校でL.L.ジェーンズから学んでおり、花岡山ではキリスト教精神をもって国のために尽力するという誓いを立てました。その後、キリスト教の弾圧のために洋学校が廃校に追いやられてしまい、同志社へとやってきました。彼らの苦悩と学ぶことへの情熱には感銘を受けました。新島塾は、彼らの精神を引き継いでいる部分もあるように感じ、身が引き締まる思いがしました。


4月から続いた本セッションは、今回の活動をもってひとつの区切りを迎え、残すは成果報告書を作成するのみとなりました。最後に小山先生から「既にある問いに対する答えを考えるとともに、同時にその問いを疑うことで新たな問いをつくるということを大切にして、今後の学びにつなげていってほしい。また後輩塾生たちの応援団になってもらえたら嬉しい」とのメッセージをいただきました。

これまでの活動を通して学んだことや塾生間での議論のなかで得られた発見を発信できるよう今後も努めたいと思います。そして、多くの指導をいただいた小山先生、取材に応じてくださったすべての皆様、様々な対応や手配をしてくださった事務局の方々に深く感謝いたします。

今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾第3期塾生 山本さん(生命医科学部)
新島塾第3期塾生 野村さん(理工学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)

同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」小山先生セッション 成果報告会

12月17日(土)1・2講時に小山隆教授(社会学部)による「読書から始まる知の探究」成果報告会が今出川キャンパスで行われました。11/26-28に実施した熊本フィールドワーク(FW)では、現地で直接見聞きすることで様々な学びを得ることができました。これまでの事前学習の内容に現地で学んだことを加え、今回の成果報告会に臨みました。

成果報告会では、「こうのとりのゆりかご班」と「エネルギー班」からそれぞれの研究テーマについて発表し、その後、全体発表として熊本FWで訪問した、同志社ゆかりのジェーンズ邸・花岡山・熊本バンドについての発表を行いました。

こうのとりのゆりかご班
研究テーマを“現在日本で、真に求められれている「ケア」のあり方”とし、発表を行いました。今日「こうのとりのゆりかご」についての議論が活発化していることに触れ、熊本FWでの訪問先の活動について発表を行いました。その中で私たちは、こうのとりのゆりかごが女性の産前産後に抱える課題の解決策として一定の役割を果たしつつも、なお課題が残ること・子どもの出自をどのように伝えていくべきかということを課題として挙げました。それらへの対応策として、例えば警察や消防のように市民にとって認知度の高い相談所の設置・支援が必要な人を見つけ出す訪問型のしくみづくり・地域コミュニティを利用した居場所づくりを提案しました。この日の報告会に参加した新島塾OGからのコメントでは、既存のサービスとの違いや既存のサービスの利用方法についての指摘を受け、今後作成する報告書をまとめる上で、更に考えを深める必要があるように感じました。

エネルギー班
研究テーマを“地熱発電と地域は共存できるか?”として、発表を行いました。発表では、日本の地熱資源や地熱発電、行政の取り組みの概要を説明した後、現地FWでの学びについて述べました。その中で、限られた地域内においては地熱開発に関する合意形成がとれているが、その地域の外との間に合意形成の場が適切に設けられていないということを課題として挙げました。また、地熱発電で得た収益を還元する地域の範囲設定や、リスクに対する責任の問題があることについても発表しました。小山先生からのコメントでは、利益還元やリスクテイクの問題は地熱発電だけのものではなく、もっと普遍化できると指摘をいただきました。成果報告書をまとめる上で、研究テーマをもっと抽象化するような視点で捉える必要性があると感じました。

全体発表
FW初日の全体行動で訪問した同志社にゆかりのあるジェーンズ邸・花岡山・熊本バンドについての発表を行いました。熊本バンドは、後に同志社総長を務めた人を複数輩出しているなど、同志社大学の歴史を考えるにあたっては、なくてはならない存在です。彼らは、熊本洋学校でL.L.ジェーンズから学んでおり、花岡山ではキリスト教精神をもって国のために尽力するという誓いを立てました。その後、キリスト教の弾圧のために洋学校が廃校に追いやられてしまい、同志社へとやってきました。彼らの苦悩と学ぶことへの情熱には感銘を受けました。新島塾は、彼らの精神を引き継いでいる部分もあるように感じ、身が引き締まる思いがしました。


4月から続いた本セッションは、今回の活動をもってひとつの区切りを迎え、残すは成果報告書を作成するのみとなりました。最後に小山先生から「既にある問いに対する答えを考えるとともに、同時にその問いを疑うことで新たな問いをつくるということを大切にして、今後の学びにつなげていってほしい。また後輩塾生たちの応援団になってもらえたら嬉しい」とのメッセージをいただきました。

これまでの活動を通して学んだことや塾生間での議論のなかで得られた発見を発信できるよう今後も努めたいと思います。そして、多くの指導をいただいた小山先生、取材に応じてくださったすべての皆様、様々な対応や手配をしてくださった事務局の方々に深く感謝いたします。

今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾第3期塾生 山本さん(生命医科学部)
新島塾第3期塾生 野村さん(理工学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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