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【新島塾】「リーダーに学ぶ徳力の涵養」Talk Live2022開催

'23年1月6日 更新

同志社大学新島塾「リーダーに学ぶ徳力の涵養」Talk Live2022

2022年10月22日に新島塾「リーダーに学ぶ徳力の涵養 (Talk Live)」を開催しました。
事後課題として、新島塾塾生が新聞記者でジャーナリストの講師、石合先生から添削指導を受け、Webサイトの紹介記事を作成しました。
以下にご紹介します。
新島塾は、第5期塾生を募集しています。
塾生募集ページ はこちら
「真の国際人」から学ぶリーダーの資質
 リーダーに学ぶ徳力の涵養 (Talk Live 2022)「世界の変容をどう見るか~ジャーナリストの目」(同志社大学ヒューマン・ディグニティ研究センター、同志社大学新島塾共催)が10月22日、同志社大学今出川校地良心館で開かれ、講師のジャーナリスト石合力さんと同志社大学の学生らの間で意見を交わした。学生らは緒方貞子『私の仕事―国連難民高等弁務官の10年と平和の構築』(朝日文庫)を課題図書として、石合さんの経験や「真の国際人」である緒方貞子さんについてのお話からリーダーに求められる資質を学んだ。石合さんは取材で知る緒方さんのリーダーとしての特質について「弱い人を守ってあげたいという気持ちは誰しもが持っているが、どうやってそれを実現するのかが問題。緒方さんは実行力があった人」と指摘した。

新聞記者という仕事
 石合さんは同志社大学客員教授で朝日新聞社大阪本社編集局編集委員も務める。ヨーロッパ総局長などを歴任し、国際経験が豊富な人物だ。石合さんが新聞記者を志したのは小田実『何でも見てやろう』(講談社文庫)や沢木耕太郎『深夜特急』(新潮文庫)などの紀行に感化されたことや作家・大宅壮一が残したジャーナリストの仕事を表す「人に会う・本を読む・旅に出る」という言葉に出会い、自身の価値観と一致したことであった。石合さんは新聞記者としてキャリアを積むなかで「大宅の言葉はあらゆる仕事に通じると感じるようになった」という。
 
人に会うこと
 「人に会うこと」は新聞記者の仕事の中心である。石合さんは「皆さんが敬愛している人物に会うためにどうすればよいか」と学生らに問いかけた。ある学生は直接コンタクトをとることやその人物の関係者を通じて会うこと、自身のプレゼンスを高めて接近することなどを挙げた。これに対し石合さんは相手から信頼を得ることの重要性を指摘する。このためには、その人物の仕事と直接関係のない共通点を見つける手法が効果的なこともあるという。
 石合さんは趣味である音楽を通じてブリンケン国務副長官(当時)の母と知り合いになりオバマ政権時、その人脈を通じてブリンケン氏の信頼を獲得し、特集を組むにいたったことがある。

学生らとの議論
 学生らは事前課題として課題図書と緒方貞子氏へのインタビュー記事(11本)を読み「1.世界とくにアジア諸国との関係において、日本はどう振る舞うべきか」「2.国際社会のリーダーに求められる資質とは何か」という2つの問いについて、自分の考えをまとめ、石合さんとの議論に臨んだ。石合さんの1.の質問に対して、ある学生は「日本人は他国に対して優越感を感じているのではないか、大切なことは緒方さんの言う『持ちつ持たれつ』の関係だ」と答えた。また、2.の質問に対しては「一人一人の人格を尊ぶことや弱い人々を助ける姿勢が大切ではないか」という答えが挙がった。弱い人を助ける姿勢や緒方さんが生前に重要視した人々の「連帯」は、まさに「良心」からくるものであり、筆者も良心教育を基盤としている同志社大学の学生として身につけるべきものであると感じた。
 石合さんは外国と日本との違いを意識するためにも留学することを勧めた。また、外国との関係において石合さんは「日本は経済などの国力が落ち込みつつあり今危機的状況にある」としたうえで「好奇心をもつこと、議論し合って考え方の違いを理解することが大切である」とまとめた。
今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾第4期塾生 大倉さん(神学部)
新島塾第4期塾生 武田さん(法学部)
新島塾第4期塾生 平山さん(法学部)
新島塾第4期塾生 谷口さん(経済学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)

同志社大学新島塾「リーダーに学ぶ徳力の涵養」Talk Live2022

2022年10月22日に新島塾「リーダーに学ぶ徳力の涵養 (Talk Live)」を開催しました。
事後課題として、新島塾塾生が新聞記者でジャーナリストの講師、石合先生から添削指導を受け、Webサイトの紹介記事を作成しました。
以下にご紹介します。
新島塾は、第5期塾生を募集しています。
塾生募集ページ はこちら
「真の国際人」から学ぶリーダーの資質
 リーダーに学ぶ徳力の涵養 (Talk Live 2022)「世界の変容をどう見るか~ジャーナリストの目」(同志社大学ヒューマン・ディグニティ研究センター、同志社大学新島塾共催)が10月22日、同志社大学今出川校地良心館で開かれ、講師のジャーナリスト石合力さんと同志社大学の学生らの間で意見を交わした。学生らは緒方貞子『私の仕事―国連難民高等弁務官の10年と平和の構築』(朝日文庫)を課題図書として、石合さんの経験や「真の国際人」である緒方貞子さんについてのお話からリーダーに求められる資質を学んだ。石合さんは取材で知る緒方さんのリーダーとしての特質について「弱い人を守ってあげたいという気持ちは誰しもが持っているが、どうやってそれを実現するのかが問題。緒方さんは実行力があった人」と指摘した。

新聞記者という仕事
 石合さんは同志社大学客員教授で朝日新聞社大阪本社編集局編集委員も務める。ヨーロッパ総局長などを歴任し、国際経験が豊富な人物だ。石合さんが新聞記者を志したのは小田実『何でも見てやろう』(講談社文庫)や沢木耕太郎『深夜特急』(新潮文庫)などの紀行に感化されたことや作家・大宅壮一が残したジャーナリストの仕事を表す「人に会う・本を読む・旅に出る」という言葉に出会い、自身の価値観と一致したことであった。石合さんは新聞記者としてキャリアを積むなかで「大宅の言葉はあらゆる仕事に通じると感じるようになった」という。
 
人に会うこと
 「人に会うこと」は新聞記者の仕事の中心である。石合さんは「皆さんが敬愛している人物に会うためにどうすればよいか」と学生らに問いかけた。ある学生は直接コンタクトをとることやその人物の関係者を通じて会うこと、自身のプレゼンスを高めて接近することなどを挙げた。これに対し石合さんは相手から信頼を得ることの重要性を指摘する。このためには、その人物の仕事と直接関係のない共通点を見つける手法が効果的なこともあるという。
 石合さんは趣味である音楽を通じてブリンケン国務副長官(当時)の母と知り合いになりオバマ政権時、その人脈を通じてブリンケン氏の信頼を獲得し、特集を組むにいたったことがある。

学生らとの議論
 学生らは事前課題として課題図書と緒方貞子氏へのインタビュー記事(11本)を読み「1.世界とくにアジア諸国との関係において、日本はどう振る舞うべきか」「2.国際社会のリーダーに求められる資質とは何か」という2つの問いについて、自分の考えをまとめ、石合さんとの議論に臨んだ。石合さんの1.の質問に対して、ある学生は「日本人は他国に対して優越感を感じているのではないか、大切なことは緒方さんの言う『持ちつ持たれつ』の関係だ」と答えた。また、2.の質問に対しては「一人一人の人格を尊ぶことや弱い人々を助ける姿勢が大切ではないか」という答えが挙がった。弱い人を助ける姿勢や緒方さんが生前に重要視した人々の「連帯」は、まさに「良心」からくるものであり、筆者も良心教育を基盤としている同志社大学の学生として身につけるべきものであると感じた。
 石合さんは外国と日本との違いを意識するためにも留学することを勧めた。また、外国との関係において石合さんは「日本は経済などの国力が落ち込みつつあり今危機的状況にある」としたうえで「好奇心をもつこと、議論し合って考え方の違いを理解することが大切である」とまとめた。
今回のNewsは、以下の塾生が中心となって作成しました。
新島塾第4期塾生 大倉さん(神学部)
新島塾第4期塾生 武田さん(法学部)
新島塾第4期塾生 平山さん(法学部)
新島塾第4期塾生 谷口さん(経済学部)
(事務局・高等研究教育院事務室)
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お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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