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【新島塾】「読書から始まる知の探究」服部先生セッション第2回活動

'22年5月13日 更新
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」第2回活動

5月7日(土)3講時~4講時に、服部篤子教授(政策学部)による「読書から始まる知の探究」セッション(2期生・3期生合同)の第2回学習が、京田辺キャンパスにて行われました。このセッションでは、4月に実施された福島へのフィールドリサーチや2冊の課題図書を参考に、都市の持続性について考えています。

塾生は、課題図書として『経済の本質-自然から学ぶ』(ジェイン・ジェイコブス)を事前に精読し、レジュメの作成によって論点や疑問点の洗い出しを各自で行ったうえで、今回の学習に臨みました。本書は、自然科学の知見から経済、そして人の営みを探索するものです。例えば、工場や牧場が閉鎖された後の土地は、人間からみれば荒廃であるが自然界からみれば回復となり豊かな生命の場へ変化していく、とあります。これは、福島のフィールドリサーチで3期生が体感したことと同様の指摘であり、本書から人と自然との関りや共生を考えるヒントが得られました。

今回の活動では、この課題図書の内容について章ごとに話し合い、都市の持続性を考えるうえで具体的な問いを見つけることを目指しました。前半は、主に経済の発展や拡大の内容を扱っている第1章~第3章の論点整理を行いました。4~5人の小グループで議論を行ったうえで、8~10人の中グループで共有し、その後全体に向けて発表しました。課題図書のキーワードの1つである多様性に関しての議論では、「多様性が拡大につながるのか」「拡大し続けることは持続可能なのか」などの問いがうまれました。また、本の内容をフィールドリサーチ訪問先の福島の状況と対応させて図にまとめることで、分析を行った班もありました。

後半は、第4章について同様に論点整理を行いました。この章は主に「活力自己再補給」について扱っており、その理論の理解に苦慮する塾生も見られました。しかし、服部教授の「経済の拡大を長期的スパンで見る必要があるのではないか」「(課題図書の中で)どの理論が議論に重要なのか」などの問いかけにより、徐々に議論の方向性が定まっていきました。

最後に、今回の学習の反省点について意見交換が行われました。そこでは、議論するグループの規模や時間配分について、改善すべき点が出されました。また、今回の学習で扱いきれなかった課題図書の第5章~第7章に関しては、次回セッションまでにグループ内で論点整理を行い、オンラインで全体に共有しておくことが決まりました。

次回のセッションは5月28日(土)に行われます。第2課題図書である『素手のふるまい:アートがさぐる未知の社会性』(鷲田清一)を用い、これまでの論点にアートの要素を加えて議論を行います。今回出た反省や改善すべき点を踏まえて、より効率的で活発な議論を目指します。

(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第4期塾生 武田さん(法学部)
新島塾第4期塾生 谷口さん(経済学部)
新島塾第4期塾生 近藤さん(文化情報学部)
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」第2回活動

5月7日(土)3講時~4講時に、服部篤子教授(政策学部)による「読書から始まる知の探究」セッション(2期生・3期生合同)の第2回学習が、京田辺キャンパスにて行われました。このセッションでは、4月に実施された福島へのフィールドリサーチや2冊の課題図書を参考に、都市の持続性について考えています。

塾生は、課題図書として『経済の本質-自然から学ぶ』(ジェイン・ジェイコブス)を事前に精読し、レジュメの作成によって論点や疑問点の洗い出しを各自で行ったうえで、今回の学習に臨みました。本書は、自然科学の知見から経済、そして人の営みを探索するものです。例えば、工場や牧場が閉鎖された後の土地は、人間からみれば荒廃であるが自然界からみれば回復となり豊かな生命の場へ変化していく、とあります。これは、福島のフィールドリサーチで3期生が体感したことと同様の指摘であり、本書から人と自然との関りや共生を考えるヒントが得られました。

今回の活動では、この課題図書の内容について章ごとに話し合い、都市の持続性を考えるうえで具体的な問いを見つけることを目指しました。前半は、主に経済の発展や拡大の内容を扱っている第1章~第3章の論点整理を行いました。4~5人の小グループで議論を行ったうえで、8~10人の中グループで共有し、その後全体に向けて発表しました。課題図書のキーワードの1つである多様性に関しての議論では、「多様性が拡大につながるのか」「拡大し続けることは持続可能なのか」などの問いがうまれました。また、本の内容をフィールドリサーチ訪問先の福島の状況と対応させて図にまとめることで、分析を行った班もありました。

後半は、第4章について同様に論点整理を行いました。この章は主に「活力自己再補給」について扱っており、その理論の理解に苦慮する塾生も見られました。しかし、服部教授の「経済の拡大を長期的スパンで見る必要があるのではないか」「(課題図書の中で)どの理論が議論に重要なのか」などの問いかけにより、徐々に議論の方向性が定まっていきました。

最後に、今回の学習の反省点について意見交換が行われました。そこでは、議論するグループの規模や時間配分について、改善すべき点が出されました。また、今回の学習で扱いきれなかった課題図書の第5章~第7章に関しては、次回セッションまでにグループ内で論点整理を行い、オンラインで全体に共有しておくことが決まりました。

次回のセッションは5月28日(土)に行われます。第2課題図書である『素手のふるまい:アートがさぐる未知の社会性』(鷲田清一)を用い、これまでの論点にアートの要素を加えて議論を行います。今回出た反省や改善すべき点を踏まえて、より効率的で活発な議論を目指します。

(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のNEWSは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第4期塾生 武田さん(法学部)
新島塾第4期塾生 谷口さん(経済学部)
新島塾第4期塾生 近藤さん(文化情報学部)
関連情報
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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